「どなたかレイズいただけませんか~?」
突然響きわたるシャウト。
ベントブランチ牧場のエーテライト前にある木に座ってのんびりしていた時に聞こえてきたシャウトから始まった。
目次
こんなグリダニアに近いところでレイズシャウト・・・?戻った方が早い位なのに。
なんて考えながら、すぐにはそのシャウトに返事もせずチャット欄を眺めていた。きっと他の人が言ってくれるだろうなんて気持ちもあったのかもしれない。しばらく時間が過ぎていく。
「どなたかレイズいただけませんか~?」
そんな時またもや黒衣の森中に響くシャウト。どうやら先ほどと同じ人がシャウトをしているらしい。
まだレイズかけてくれる人が見つからないのだろうか。そう思いながら、戦士だったジョブを占星術師に変え、マウントを呼び出していた。
そもそもシャウトの場所はどこなんだろう?
マウントにまたがったものの、肝心のシャウトを叫んでいる人のマップ座標がわからない。シャウトに座標が載っていないということは、きっと初心者さんなんだろうなと思いながら、ベントブランチで戦闘不能になりやすそうな場所へ走り出した。
自分が始めた頃、どんなところで敵にやられたかなぁなんて思い出しながら森中を走っていたところ・・・。
「ラプトルのところです~」
というシャウトが響き渡る。
ラプトルのところ?
あ!あの場所か!!
そう、クエストかなんかで行く場所になる「裸岩の丘」だと真っ先に思った。あそこはちょっと強いラプトルがいるから戦闘不能になりやすいんだよな。と思いつつそちらの方面へ向かった。
目的地へ向かっている途中、チョコボに乗って同じ方向に向かっているララフェルをちらっと見かけた。レイズをしに向かっているのかな?と思いながら見ていると、途中で違う方向に行ってしまったので、その時はそれっきり気にしていなかった。
そして裸岩の丘に到着。
近くを見回してみると、一人のプレイヤーが倒れているのを発見。さっそく近くに寄ってみる。
「あああ!本当に来てくれたんですか!?」
たしかこのようなSayだったと思う。私は早速マウントから降り、アセンドを唱える。
「ありがとうございます!」
お礼の言葉とともに戦闘不能から復活するのを見届ける。話を聞くとやはりラプトルにやられてしまったらしい。そんな会話をほんの少しして、そろそろ応援エモして帰ろうかなと思ったときに飛んで来た一つのフレンド申請。
「よろしくお願いします!」と言われフレンド登録をさせていただいた。その方はその後、もう一度お礼の言葉を言うとグリダニア方面に走り出していた。
ああ、こういう事もあるんだなぁと思いつつ私も帰ろうとしたその時、近くの物陰に一人のララフェルを発見。こちらに向かう途中に見かけたあのララフェルだった。
「私の初レイズが・・・」
というSayが聞こえてくる。ジョブを見てみると幻術士のLv33。
「すみません!w」なんて会話をしつつその方とも少し話すことができた。そのララフェルとはフレンド登録をしなかったけど、今はきっと白魔導士になっているんだろうなと思っている。
それからしばらくしてリムサ・ロミンサで、シャウトの主だった方を見かけたことがある。
その時は、初めてリムサに来たみたいだった。「リムサに到着しました!ここはおしゃれな方が多いですね」というような話を聞いたのを覚えている。
その後も他の街中で見かけたりしていたが、最近あんまりログインしているのを見かけない。
リアルが忙しくなったのかもしれないし、他になにか理由があるのかもしれない。今日はオンラインになっていないなと思いつつフレンドリストを見てこの話を思い出したので書いてみた。
また、時間ができたら戻ってきたらいいなと思い、その時はまた冒険の続きを楽しんで欲しいなと思う。
以上になります。
少し前にあった実体験をもとに書いてみました。長文でしたが、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。