こんにちは~! ココ( @Coco_Corne )です。
突然ですが、みなさん「モノノ怪」というアニメはご存じですか?
2007年にフジテレビ系列「ノイタミナ」枠にて放送されていたアニメです。
モノノ怪を斬ることができる退魔の剣を携えて諸国を巡る薬売りと呼ばれる男が、出会うモノノ怪を祓う物語。モノノ怪を祓うには、その妖に宿った形と真と理が必要になり、3つが揃ったときに初めて斬ることができる。
というアニメです。ジャンルは「ホラーアニメ」となっていますが、それに括ることのできない面白さがあるので、ご紹介したいなと思います!
目次
独特な世界観
一番最初にこの作品の魅力というと、上記画像のような鮮やかな色使いと、それぞれ個性があるキャラクターになると思います。
上記画像の真ん中に移っているのが本作の主人公「薬売り」。こちらの人物が訪れる場所で、数々のモノノ怪が登場するという展開になります。
そして薬売りの周りに登場する個性的なキャラクター達とが、見事に絡まり合い、一話毎に付けられたモノノ怪の題目を形作りあげています。
例えば、モノノ怪の最初の題目の「座敷童(ざしきわらし)」。普段、座敷童と聞くと、5~6歳の小童の妖怪や精霊みたいなイメージで、座敷童がいる家は栄えたり良いことが起きるというのが一般的なイメージです。
しかし、モノノ怪の座敷童はまたちょっと違う印象で描かれており、普段私達がイメージするような妖怪とは違う話になっています。
そこにはこのアニメの趣旨である、「モノノ怪を成すのは、人の因果と縁(えにし)。人の情念や怨念にあやかしが取りついたとき、モノノ怪となる。」というのが関係してきます。
形・真・理
この世界では、モノノ怪が現れるのは「人の因果と縁(えにし)」が必ず関係してきます。そしてモノノ怪の形を成すのも人によるもの。
人の激しい情念や怨念がアヤカシに結び付き、一つの大きなモノノ怪となっているのです。
アヤカシは呪符なので退治できるのですが、モノノ怪となると普通には退治できません。そこにこの薬売りが持っている「退魔の剣」が必要になってくるのです。
こちらが「退魔の剣」なのですが、これでモノノ怪を祓うことができます。しかしこの剣は簡単には抜くことはできません。
この剣を抜くには「モノノ怪の形と真と理」が必要になってくるのです。
形(かたち)とは”モノノ怪の姿”
真(まこと)とは”事の有様”
理(ことわり)とは”心の有様”です。
なぜそのモノノ怪が生まれてしまったのか、隠された背景や理由を解き明かして、初めてこの剣を抜いて祓うことができるのです。
絡み合う人間ドラマ
すべての条件が揃ったときに初めて解き放つことのできる「退魔の剣」。この「モノノ怪」というアニメの趣旨は、決してこの「退魔の剣」を解き放つのが目的ではない気がします。
なぜそれぞれのモノノ怪が生まれてしまったのか、隠された背景や理由を結びつける過程と、そこに関わる人間ドラマがおもしろいところです。
ところどころホラー表現などありますが、決して「ホラーアニメ」というジャンルに囚われない作品になっています。また、13年前の作品ですが今見ても全然、色褪せない作品になっているので、もし興味が沸いたら見ていただけたら幸いです!
私も13年ぶりに見てみたのですが、当時とはまた違った見方や感想を持つことができたので、久しぶりに見てみるのもおもしろいです。
2020年1月13日現在なら、DVDレンタルの他にも、アマゾンプライムでも視聴することができるので、入会している方は検索してみると見つかると思います!
ではでは!